自分がイヤになる時

誰でもあることだと思うんですけど。



特に僕は精神疾患を患ったことがあるので、今でも人より落ち込みが激しかったり、精神的な波があったりして困ることがたくさんあります。人に話すと「なんだそんなこと」というような悩みでも、自分がそう思えるまでに人よりも時間がかかったりして、なんというか、非常に「生きづらいなぁ」と思う瞬間がとても多いです。

大抵そこにある根源的な理由って僕の場合「完璧主義」ってところにあると思うんです。これ、僕を知っている人が見たら「完璧主義?お前が!?HAHAHA!!お前が!?ヒー!」ってカンジになるでしょうが、僕は結構自分でくだらないルールを作っては、そのルール通りに日常を生き抜こうとしているところがあります。そして、それに沿って行動できなかったとき、僕はすごい自分の中の世界だけで悩むことがあります。そういう時って、大概「悩んでいる自分に悩んでいる」状態が多く、ひとしきりドツボにハマり通した後、時間が過ぎゆくうちに霧散していく類の悩みなんですが、悩んでいるときがスゴイ辛いんですよね。

でもまあ人間も学習しますから、悩みのタネがふっと心に落ちた時、ああまたいつものことだ、と割り切って考えてあまり悩まなくなっていきます。それでも、なにか自分の中のペースまで乱されるような悩みのタネが心に落ちると、やっぱり人間狼狽する。そして悩む。乱されたペースに悩む。原因と乱されたペースの双方を解決するために悩む。ゆくゆくは悩んでいる自分にも悩んでくる。

そういうパターンがいくらでもある人間の生活。悩みのモト、悩みのタネが小さければ小さいほど、人に言って理解を求めるのは難しいだろうし、自分で抱え込まなくてはならなくなってくる。そういうカンジの悩みを僕は退院してから今まで幾度となく繰り返してきました。もう精神的に限界がきて、クリニックの先生に相談することになった程でもあります。

でも、僕の通っている精神科のクリニックの先生は僕のことをよく知っていて、自分の持っている完璧主義なところが強迫観念につながっているということを教えてくださいました。そんな中で先生が仰った言葉で、一番心に残っている言葉が


一日の評価なんて70点あれば十分じゃないか。残り30点空きがある方がいい


この言葉でどれほど救われたことか分かりません。そうか、これでいいのか。今までの自分はとにかく100点とまではいかないまでも、限りなく高い点数を求めて行動していた。70点でよしとするなんて考えてもみなかった。しかし、残りの30点という足りない点数が、どこか心に余裕を与えてくれる楽なスペースとして存在することに気づき、今まで苦しんでいた自分自身からすごく解放されたという気持ちになりました。そうか、それでいいのかと。


何よりもいま、悩んでいるあなた。少し自分の目標点数を下げて、空いた分の点数で、心に余裕を持ってみませんか。