スタンドアローンでの勉強

難しいと思う。特に予備校などに通わずに独学で大学入試を目指してる人はよっぽど強烈なモチベーションがない限り挫折してしまうだろう。

学生、学校ってのは一つの競争社会なわけで、一日6時間以上拘束されて勉強を詰め込まれている極めて劣悪な環境といってよい。ただ、周りに自分と同じ学生服を着て、同じ環境で同じことをしている人間があまりにも多いので、自分のやっていることになんら疑問を持たない。それは、自分は学生なんだ、社会的立場が保護されていてはっきりしているのだということも一つの要因といえよう。

しかし、これは私にも言えることだが、一度「学校」という一つの組織から離脱してしまった人間は、今まで学校という組織にいられるかわりに学生としての義務だった勉強というものが、その組織から離れてしまった瞬間に義務ではなくなる。「勉強」というものの意味性が希薄になってくるのだ。ここからは自由にしていいよと言われた人間が、言い換えれば何の組織にも属していない、何の義務ももたない人間が果たして学校という組織にいたころと同じモチベーションで勉強に向かうことができるだろうか。

先述したとおり学校というのは一つの競争社会である。勉強をすれば期末試験の点数に直結したり、またサボってしまえば留年というペナルティがあったりと、学校という組織にいさえすれば勉強というものになんら疑いなく意味性を持つことができる。