父への贈り物

NO.161に名前を刻んで父にプレゼントしようと思っていたのですが、普段dunhillを使っている父にとってCOPPERなんて似合わないと思いました。そりゃ嬉しがってくれるでしょうよ、息子からのプレゼントですもん。しかも名前まで彫って。だけど父の身分やスーツとのコーディネートを考えると、どうしてもシルバーかゴールドに限定されてしまう。

というわけでNO.161は自分で使うことにしました。あの、手が汚れているときとか、わざわざ箱から出すのが憚られる場合とか、あとデリカシーのないやつが「それ見せて!」っていきなり手延ばしてくる場合とか。要は建前のヤツと付き合うときに使うZIPPOにします。じゃあ復刻版はいつ使うんだよという話。もう一人でタバコ吸うときとか、ちょっとオシャレなバーに行く機会があったときとか、あとはもう家ですね。ちょうどこれからひとり暮らしになるので、ゆっくり煙草吸いたいときに持ってこいのZIPPOだと思う。というか、まだNO.161でキャスター吸うのに慣れていない。吸った気がしないんですね。やっぱり吸いなれた煙草を吸うのに使いなれたライターを使うっていうのは重要なことなんだな。

で、父へのプレゼントの話。何をプレゼントしようか。個人的にはSterling Silver Zippoなんかがイイと思っている。Silver925製の。あれなら僕でも買えない値段ではないし、なにより父のセンスに恥じない輝きを出してくれると思う。父は僕と同じで、なによりも「綺麗に使う」ということを大事にしている。だから父は時計のバンドも自分で交換したり、銀磨きのクロスでZIPPOを磨いていたりする。そういうところは僕も受け継いで、毎夜オイルでZIPPOを磨いている。まあそういうわけで、そんな親子の間のプレゼントに一番合うのが純銀だろう。磨けば磨くほど輝いて、アクセサリーとしての価値も高い。一番重要なのが、父なら大事に扱ってくれるという信頼があること。父のモノを大事に扱う姿を生まれた時から見ている僕だからこそ、そう思えるのです。


しかしプレゼントできるのはいつになるだろう。まずは自分の足元を固めねばなるまい。人にモノをプレゼントするなんて、自分のことがキッチリやれてないとできるものではない。まずはどんな形であれ、働いて、毎日の生活に安心してもらうところから始めなくては。そうじゃないと父も受け取ってくれないだろう。